1)息が苦しくなくても、高気圧・酸素セラピーが必要な理由
当たり前に存在している酸素ですが、息をするには十分でも、身体の隅々の細胞には足りていないかもしれません。
人間の身体に存在する約60兆個のすべての細胞は、生きていくために酸素が必要です。体内の酸素が少なくなると、エネルギーを生み出し正常に活動することのできなくなる細胞が発生し、老化を加速させます。
2)身体の隅々まで酸素を行き渡らせるには?
通常の環境下では、酸素は肺から取り込まれ、その99%は赤血球のヘモグロビンと結合し、身体中に運ばれます。このとき、十分な酸素が細胞に届けば、細胞は本来の役割を発揮できますが、ここに困った問題が発生します。
3)全身の血管の90%の毛細血管に、酸素が届かなくなるとき
血管もつまりがなくやわらかい状態にあれば、結合型酸素は自分よりも細い毛細血管の管を通るために、自分自身を折りたたんで通過して行きます。
ところが、様々な原因で血管にコレステロールが付着しつまりが生じたり、血管が固くなったり、または赤血球が連鎖凝縮したり、血流が悪くなり、結合型酸素は通過することそのものが難しくなり、細胞は、酸素不足の負のサイクル下に置かれます。
4)溶存酸素が、酸素不足の負のサイクルを解消する鍵
この負のサイクルを抜け出せば、細胞が本来の働きをすることが可能となります。その鍵は、通常環境においては体内に存在する量が少ない溶存酸素です。
普段から、わずかではありますが、血液に直接溶け込んでいる溶存酸素は、全身の血管の90%を占める管の太さ3~5ミクロンの毛細血管を楽々と通り抜けることが可能です。
溶存酸素(サイズ確認)<毛細血管3~5ミクロン<酸素を取り込んだ赤血球7ミクロン
このようなサイズの小ささから、溶存酸素は、結合型酸素のように折り畳んだりされる必要なく、赤血球の連鎖凝縮も関係なく、どんな細い先でも、奥深くでも流れて行くことが可能です。
5)溶存酸素が増える=身体のすみずみまで酸素が行き渡る
溶存酸素が増えると、酸素は全身の毛細血管の隅々まで行きわたります。細胞はこの毛細血管から酸素を補給し、本来の働きを果たし始め、活性化されます。その結果、細胞レベルでの代謝が活発化し、老廃物の排泄も促進され、脳、筋肉、臓器といった組織レベルでの働きも高まります。
6)体内の溶存酸素濃度をあげる
体内の溶存酸素濃度は、軽度高気圧下に滞在することで気圧の過剰な上昇や酸素濃度の過剰な増大による気圧外傷、酸素中毒や、活性酸素の過剰発生リスクなしにあがります。